こんにちは、コミュニケーション・クリアイストの後藤です。
先日の日曜(16日)に名古屋で講座があったのですが
その前日の土曜から現地入りして、前々から行きかった明治村に行ってきました。
歴史好き、古い建物好きの私にとっては明治村はたまらない場所。
そこで私がどれだけ弾けてきたのかは個人ブログの方に詳しく書いていますので
興味のある方はそちらをご覧くださいませ。
http://roomstyling.i-ra.jp/e215701.html
ここで私がお伝えしたいのは
現代人のほとんどが抱えている
片付けられない悩みはモノが多すぎる故
だと明治村を見て再認識したことです。
明治の文豪・夏目漱石さんちです。
漱石さんの後ろに本が並んではいますが
その他には特にモノがないですよね。
この家には今実際に人が暮らしてないというのも
もちろんあるのでしょうが、
昔の暮らしは実はこんな感じではなかったのか
と思うのです。
私は時代劇見るのが好きなのですが、その中では本当にモノが少ないですし、
特に昔の人が旅出るときの身軽さには感心させられます。
歩いての旅行だから重い荷物は持てないからだけでなく、
日ごろから少ないモノで暮らしているから、
アレがないと困る、これも持っていかないと
便利な暮らしに慣れきって旅行という非日常にさえ
日常と同じ便利さを求める現代人と明治時代の日本人では
思考回路がもうまったく異なるのではないかとさえ思えてきます。
明治村では昨年末に放送されたNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」のロケも行われています。
モックン扮する秋山真之が汽車で松山から出てきて東京に降り立つシーンなどが撮影されたそうですが、
あのときも荷物は風呂敷一つぐらいでしたし、
その後兄の下宿から友達の正岡子規の下宿に引っ越す時も
風呂敷包み一つと勉強机の文机を背中に背負って歩いていったのです。
私たちが引越しをするとなったらどんなに大ごとになるでしょうか。
三重県庁です。
こちらは秋山真之と正岡子規が通っていた予備校の建物として使われたそうです。
余談ですが、私の母親が子供のころは年末の大掃除となるとたたみをあげて
掃除するのが普通だったらしいです。
ちなみに母は62歳なのでそんな大昔でないのですが、
今そんなことしている家はありませんよね。
畳の性能がよくなったから虫干ししなくてもいいとかではなくて
畳をめくるなんてことできないぐらい家の中、
家具やら物であふれているからだと思うのです。
モノがあふれかえっている今
片づけはいかにモノを減らすか
本当に自分にとって必要なものを見極めるかが不可欠。
そしてそれは自分の心に問いかける自分との対話なしにはできないこと。
だから、
収納テクニックや几帳面に片付ができる性格よりも
大切なことは対話力であることを私は伝えていきたいのです。